Co-Working Lab WELAGO

ロケーション
大手町 ⇄ 伊豆大島
導入日
2023年 05月 18日
ウェブサイト
地域活性化の取り組みに採用|都市と地方間の多様な働き方を促進

株式会社フロンティアコンサルティング(以下、FC)は、東京本社と大阪支社の接続に続き、東京本社と伊豆大島の『Izu-Oshima Co-Working Lab WELAGO(ウェラゴ)』(以下、本施設)をtonariでつなぎ都心と地方間の多様な働き方を促進させます。

課題と実現したこと

  • 東京都心部から約120km南にある人口約7,000人の伊豆大島は、人口流出や高齢化が課題
  • 島内外の人が利用できるコワーキングスペースとして、東京と大島のコミュニティで共創を促す
  • 学生ワークショップや企業向けイベントなど、地域の魅力発信の場としても活用

物理的な距離を超えた創発が生まれる

伊豆大島は、東京都心からジェット船で1時間45分、飛行機なら25分で行ける豊かな自然とともに味わい深い文化の残る離島です。一方、人口流出や高齢化などの社会課題に直面している消滅可能性都市でもあります。離島で育った伊藤さんは、”東京諸島”の未来のために、TIAM(Tokyo Islands Area Meeting)を起業。tonariには”物理的な距離”を縮める可能性を大いに感じると言います。

私たちが暮らすのは、南北1,000kmの自然と文化のグラデーションを持つ東京諸島。物理的に島々の距離が遠いのが特徴です。そんな中、コロナ禍を機にオンライン会議サービスが一般化したことで、島々や都市とつながる機会は増えてきました。ただ、オンライン会議サービスでの機会はあくまで設定されたもの。tonariでのシームレスなコミュニケーションは、物理的な距離を超えた創発が生まれる関係性づくりに、大きな力になると直感しております 株式会社TIAM 代表取締役社長 伊藤さん 

地域の個性を最大限に活かしてコミュニティを拡大

WELAGOの運営に携わる、横浜出身の千葉さんは、島の魅力に惚れ込み、Uターンの妻と伊豆大島に移住しました。観光客減少の背景に、伊豆大島自体の魅力がきちんと発信されていないと感じており、WELAGOをtonariなどを通して都心の人に直接語りかけたり、地域の人から魅力を感じてもらえるような場所にしたいと言います。

『都市と地方の共存社会を、多様な働き方から描く』というWELAGOが掲げるコミュニティパーパスを、テクノロジーの側面から支え、大きく広げることができるtonariには、大いなる期待を寄せています。tonariは離れていても、まるで隣同士で目線を合わせながら自然なコミュニケーションが取れるのが魅力。世界的大都市と豊かな自然が残る島嶼部という異なる特徴を合わせ持つ東京。地域の個性を最大限に活かしながらコミュニティ同士をリアルタイムにつなぐことで、共創を促進するための優れたツールとなってくれることでしょう 株式会社TIAM 代表取締役最高技術責任者 千葉さん

都心と地方間の多様な働き方と暮らし方の促進

WELAGOは、FCのサテライトオフィス以外にも、島内外の人が無料で利用できるコワーキングスペースとして官民一体で運営されています。2拠点生活や多拠点生活に興味がある人々向けのワークショップをはじめ、今後も様々なイベントや活動が企画されています。またイベントがないときでも、島内外事業者や高校生の日常的な利用時にtonariは存在感を放っているようです。

本社が大島とtonariでつながりができたことで、働く場に制限がないのだと実感しました。 つながりをもてたことで、コミュニケーションの幅も広がり嬉しく思います!お客様へご案内した際も、「音ズレもなく、実際に話している感覚ですね」とお声をいただいております。これからは、働く場の一つとして大島でも働けることが楽しみです! FC東京本社勤務 渡辺優香さん

初対面同士の交流を促すデザイン

東京本社に新しく設置したtonariは、既存の空間に自然になじみ、偶発的な出会いや会話を生み出す開放的な空間をコンセプトに、FCと連携して設計しました。

左下:WELAGO  右上:FC東京本社

利用者の交流を深めたり様々なイベントに対応できるよう、可動式の家具が設置されています。利用者の出入りが見えることで、お互いの様子を確認したり、顔馴染みの利用者には話しかけるきっかけを作れる工夫をしています。

空間を跳躍するソリューションが、地域への貢献、離れた家族との時間、出会いを生む

本施設を開設した伊豆大島は私の出身地域ですが、現在の生活基盤は島外にあります。活動の持続性を考えると、地域に常時身を置けないことが課題でした。私はそれを解決してくれるのが、大手町の本社とWELAGOをつないでくれるtonariだと考えています。場所や空間を跳躍するソリューションが社会にもっと普及することで、出身や思い入れのある地域への貢献、離れた家族との時間、これまでに縁がなかった人との出会いが生まれていくことを期待しています フロンティアコンサルティング 執行役員 稲田さん

株式会社フロンティアコンサルティングについて

フロンティアコンサルティングは、2007年設立のコンサルティングファームで、プロジェクト・コンストラクションマネジメント、設計、施工、運営サポート、不動産仲介までを多角的に提供し、日本とアジアに数多くのワークスペースを生み出してきました。

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