東京理科大学

ロケーション
東京 ⇄ 北海道
導入日
2023年 05月 20日
ウェブサイト
新時代のラーニング・コモンズ|北海道と東京の校舎で地域課題を解決

東京理科大学 経営学部 国際デザイン経営学科(以下、IDM)は、1年生が全寮制で学ぶ北海道・長万部キャンパスと2年生以上が学ぶ神楽坂キャンパスの富士見校舎をtonariでつなぎ、教員と学生のキャンパス間のシームレスな交流を進めています。

課題と実現したこと

  • IDMの2年生以上が学ぶ富士見校舎と長万部の学生ラウンジをつなぎ、新しいコミュニケーションづくりを行う
  • 長万部の1年生と上級生や教員との交流機会を増やし、心理的な安心感を持ってもらいながら、IDMの文化を醸成する

960km離れていても、同じ校舎にいるかのように過ごせる

パンデミックで閉鎖していた北海道・長万部キャンパスと寮について2023年春から新入生の受け入れを再開。IDMの2年生以上が学ぶ富士見校舎の306号室と長万部の学生ラウンジをつなぎ、新しいコミュニケーションづくりを行います。

長万部での寮生活も楽しいですが、学生ラウンジに行けば東京のキャンパスにつながっているのが面白いです!授業の課題や先生の話を先輩に聞けたり、趣味の話を気軽にできるのが嬉しいです IDM 長万部校舎 1年生
自分はコロナ禍で長万部での寮生活を経験できませんでした。tonariを通して長万部とつながって、1年生と話せるのが不思議な気分です。1年生がtonariを使ってスマホの長万部キャンパスの写真を見せてくれましたが、まったく離れてる感じがしません IDM 富士見校舎 3年生

世の中の課題をデザインで解決する

IDMでは、デザイン・デジタル・国際・経営の視点から、見えない課題をどう見るかという「観察力」「洞察力」を養っています。そこには、社会・環境・個人といった様々なレイヤーでのコミュニケーションが存在します。コミュニケーションの意味とは何か、という問いに、tonariによる空間を超えたコミュニケーションで彼らが何を見出すのか、とても楽しみです IDM 森本先生

離れたキャンパス間で「らしさ」を継承する

東京理科大学は過疎化が進む長万部町と40年近く交流を深めてきました。tonariを導入することで、1年生が取り組んでいる地域の未来を共に考えるプロジェクトに先輩のアドバイスをつなぐことができるようになります。

IDMの学生は1年間全寮制の長万部キャンパスで学び、2年次以降は東京のキャンパスに通うことになります。先輩がいない環境で、まずやってみよう、自分の手を動かそうというIDMらしさを継承するのは、とても難しいことです。tonariでつながっていることで、先輩が手を動かしている姿を自然と見せることができるようになりました。また、1年生が、必修科目の地域の未来を共に考えるコ・デザインプロジェクトの取り組みを先輩に相談することで、地域課題とどう向き合うか、その姿勢を1年生に伝えやすくなりました。「らしさ」の伝承を960km離れていてもできるのはすごいことだと感じています IDM 八木澤先生

「たまり場」でいつでも交流できる空間設計

長万部校舎の学生ラウンジに設置したtonariエリアは、セミオープンな「たまり場」に1年生が自然と集まりたくなるような導線を作り、交流や対話が生まれやすいデザインに工夫しました。  

IDMのtonari(左下:長万部 右上:富士見)

IDMの学生や教員が利用する富士見校舎の306号室は、長万部の学生ラウンジと自然とつながっていることを重視し、既存の家具を組み合わせることで、tonariが部屋に溶け込む空間をつくりました。コ・デザインプロジェクトの打ち合わせや部活、父母懇談会などに利用します。

偶発的な対話や出会いで様々な人をつなぐ、イノベーションリーダーの育成

本学科では、先の見えない時代の様々な困難に対し、異なるバックグラウンドや専門性をもつ人材を「繋ぎ」、課題を解決していくリーダーの育成を目指しています。またイノベーションは、偶然性や偶発性が高い場で生まれやすいと言われています。tonariによる対話や偶発的な出会いが、本学科の目標である「様々な人材を繋ぎ、複雑な時代に立ち向かうイノベーションリーダー」を育成する一助となることを期待しています IDM 飯島先生

東京理科大学 国際デザイン経営学科(IDM)について

東京理科大学は、1881年に東京物理学講習所として創設された、私学随一の理工系総合大学。2021年4月に経営学部に国際デザイン経営学科を新設。これからの経営に必須となるデジタル技術に関する知識を培いながら、先を見通すことが難しい時代を切り拓くデザイン力を備え、創造性と国際性の豊かなイノベーションリーダーの育成を目指します。

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